🎆利回り4%超も。「10万円以下」で買える、好配当利回り株の選び方

私が投資してみたいと考える8銘柄

スクリーニングで選んだ銘柄に、機械的に投資するのは得策とは言えません。

配当利回りが高めの銘柄には、将来、減配になるリスクもあるからです。

ここから、さらに絞り込む必要があります。証券会社4社(大和・野村・東海東京・カブドットコム)について、私は投資判断を述べることはできませんので、この4社を除いた29社から選別します。

 

投資魅力が高いと考える順に並べると以下の通りです。

筆者がファンドマネージャーならば買ってみたい8銘柄

コード銘柄名配当利回り業種最低投資額

👉7201日産自動車6.3%自動車90,370

👉4188三菱ケミカルHD4.5%化学88,630

👉8411みずほFG4.3%銀行17,490

👉8002丸紅4.2%商社 80,040

👉8306三菱UFJFG3.9%銀行 57,130

👉9412スカパーJSATHD3.8%情報通信 47,900

👉2768双日3.6%商社 41,200

👉5020JXTGホールディングス3.3%石油 60,550

金額単位:円 ​出所:楽天証券スーパースクリーナーより筆者作成

 

日産自動車に投資ポジションを持ちたいと考える理由

日産株の投資リスクは高いが、極めて割安と考えられる水準まで売り込まれたので、少しだけ投資ポジションを持ちたいと思います。個人投資家の場合、100株だけで良いと思います。

ゴーン元会長逮捕のニュースが出てから、経営の混乱・ブランドイメージ低下・親会社ルノーとの関係悪化などのマイナス影響が出始めています。日産株が、ニュースに反応して、急落したのは当然と考えられます。

ただし、冷静に考えて、ゴーン元会長が去ることは、悪いことばかりではありません。日産が、仏ルノーの支配を脱し、経営の自主権を取り戻すきっかけとなる可能性もあります。日産は、経営危機に陥っていた1999年にルノーから約8,000億円の出資を受け、経営危機を脱しました。最高経営責任者に就任したゴーン氏のもとで1兆円を超えるコストカットを行って財務を立て直しました。その後、世界中で販売を拡大し、高収益企業に生まれ変わりました。そのことについて、日産は、ルノーに恩があります。

ただし、それは20年前の話です。今、高収益企業に生まれ変わった日産は、収益悪化に苦しむルノーを、逆に支える存在になっています。ところが、経営危機を救ってもらった時にできたルノーを親会社とする経営体制は変わっていません。現在でも、ルノーは日産の発行済株式の43.4%を握る親会社です。日産は、ルノー株を15%保有していますが、ルノーの子会社であることは変わっていません。そのため、日産の経営は、事実上、ルノーに握られた状態が続いています。

子会社が親会社よりも力を持った状態を、「資本のねじれ」といいます。日本で過去の例をあげると、かつて「イトーヨーカ堂がセブンイレブンの親会社だった」「ニッポン放送がフジテレビの親会社だった」のが、「資本のねじれ」です。さまざまな問題を生んだので、今は、資本を組み替えて、ねじれを解消しています。

力をつけた日産が、ルノーの子会社である「資本のねじれ」が、さまざまな問題を生じています。ゴーン元会長は、当初日産の収益回復に全力を尽くしましたが、ルノーの最高経営者を兼務するようになってから、次第にルノーの利害で動く面も見られるようになりました。その矛盾は、次第に無視できないものになりつつありました。

フランス政府は、ルノーに15%出資する大株主です。フランス政府は、ルノーへの出資比率を30%に高めるとともに、日産をルノーの完全子会社にし、フランスに製造拠点を移させることを構想するようになっていました。ゴーン元会長は、この構想に反対し、日産を守っていたと言われますが、それでも、フランス政府の意向を汲んで動かざるを得ない面もあったと考えられます。日産の製造拠点をフランスに移すように、誘導していた可能性もあります。

今から10年以上前ですが、私は、日産自動車の経営説明会で、ゴーン元会長のプレゼンを何回も聞きました。よく聞いたのは、「人件費の高い国には投資しない」という話しです。日本ではなく、メキシコなど新興国に積極投資していく戦略を説明するときに出ていた話です。それは、日産が生き残るために必要なことだったかもしれません。ただ、フランスに生産を移していくという、今の戦略は、当時聞いた話から考えると、整合性がありません。フランス政府の意向が、日産の経営の舵取りに影響している可能性があります。

ただし、ゴーン氏の元で決められた経営方針すべてが、問題含みと言うつもりはありません。日産にとって、有益な判断もありました。たとえば、次世代自動車の開発で、ハイブリッド車に深入りせず、電気自動車に傾斜していったのは、今となっては良い判断だったと言えます。おかげで、日産は、世界の自動車大手の中では、電気自動車の開発で先行している方です。