ビットコインを使った人の話

実際にビットコインを使った支払いでわかったこと🙋

🐤支払う前に、まずはビットコインを入手しなければなりません。私は国内最大手の取引所、ビットフライヤーで口座を開き、10万円分買ってみることにしました(最初は10万円前後で始めてみる人が多いようです)。

💹口座開設は、私の場合はパソコンを使って10分程度でできました。ビットフライヤーには口座開設料や年会費などはなく、住所氏名など個人情報を入力して本人確認書類を送り(運転免許証をスマートフォンで撮影した写真でOK)、取引目的の確認などをすれば終わりです。その後、自分が使っているネット銀行からビットフライヤーへ日本円を「クイック入金」すれば、その日のうちにでもビットコインを買えます。

💪ちょっと分かりにくかったのは、買うときに「販売所」と「取引所」の2つがあること。販売所は同社との直接取引になるため、価格は割高ですが量が多くても確実に買えます。取引所は投資家がそれぞれ売り買いの注文を出してビットコインをやり取りする場所で、株の板情報のような画面で数字がチラチラ動いています。

🌋価格は取引所の方がだいぶ安かったので、直近の約定価格を見ながらそれより少し下の値段を指し値しました。口座には10万円入れましたが、円の金額で指定して買えるわけではありません。買うビットコインの量を指定する「+1」「+0.1」「+0.01」の3つのボタンを何度か押し、今の価格で計10万円に近づくように調整するのです。この時の価格は1btc=83万円前後だったので、0.12btc買えて日本円が450円くらい残りました。

🏮この約10万円分のビットコインスマホアプリの「bitFlyer ウォレット」に入れて外へ持ち出せます。同社によれば店で支払うときは、店員さんがタブレットスマホで示すQRコードを、bitFlyer ウォレットを起動してカメラで読み取るだけ。ネット通販の支払いや人に送金する際も、やはりQRコードが示されるので自分がそれを読み取って支払うという流れになるそうです(送金はメールでも可能)。

💻悩ましい「手数料の高騰問題」

🍠ただ、ここで手数料の問題が発生します。支払う側、受け取る側の双方がビットフライヤー同士なら「同じ銀行の支店間でお金を動かすようなもの」なので、手数料は発生しません。しかし、例えばコインチェック・Zaif・ビットバンクなど他の取引所で買ったビットコインをビットフライヤーのシステムを入れているお店で使おうとすると、ネットワーク手数料という送金手数料が発生します。先ほどの例でいえばA銀行からB銀行に送金するような形になるからです。

🍒これまでは数円、数十円など安い手数料で送金や決済ができるのが魅力だったのに、手数料はビットコイン建てであるため、昨今のようにビットコイン価格が急騰すると手数料も数百円やそれ以上など、かなりの額になってしまいます。これが昨今言われる「手数料の高騰問題」です。従って店で支払いに使うなら、手数料がかからない場所を選ぶのもコツのようです。

🌰この例に限らず、仮想通貨の弱点の一つは、複雑で分かりにくいことです。通貨としての話と、裏側にあるブロックチェーンの仕組みなどデジタル技術の話が同時に出てくるからで、ハードフォークと呼ばれる分裂騒動なども正しく理解するためには技術的な知識が不可欠です。そんなに勉強しなくても街での支払いはできるのですが、手数料の問題など「仕組みをある程度把握しておかないと、損をする」こともあるので厄介ですね。

☕支払いはわずか数秒

丸井でいろいろ買い物をして0.00718btcを消費。7679円だが、やはり分かりにくい

🍆では、実際の使い勝手はどうでしょうか。ビットコイン決済を試験導入している新宿マルイアネックスを訪ね、「お札クッキー」「お箸」などいろいろな物を買って支払い体験してみました。こちらはビットフライヤーのシステムを入れているので、私が「bitFlyer ウォレット」で払う分には手数料はかかりません。操作自体も「極めてスムーズ」という印象でした。

🌅丸井の店内では金額がビットコイン表示されているわけではなく、支払時に「全部で○○○円なので、○○○btcになります」と、最後の最後で一瞬ビットコインが出てくるだけです。普通の買い物と何ら変わらず、レシートにもビットコインの額の表示はありません。しかも支払い操作は前述の通り「提示されるQRコードを読み込むだけ」。わずか数秒でアプリ上の自分のビットコインの残高が減り、決済できたことが分かります。初回はさすがに戸惑いましたが慣れてしまえば簡単だし、スマートな感じです。若い人は最近、現金での支払いを「誰が触ったかも分からない現金は不潔で、古臭い」と嫌うそうですが、そういう意味では若者向けかもしれません。

🍇ただ、問題は「どのレジでも即座にビットコイン支払いができるわけではない」こと。丸井の場合は試験導入なのでやむを得ない面もあるのですが、ビットフライヤー用のタブレットは今のところ館内に5台だけです。ビットコイン支払いで先行したビックカメラでも使ってみましたが、こちらもあるフロアでは3台あるレジのうち、ビットフライヤーの画面が出せるスマホが置いてあるのは1台だけ、といった状況でした。今のところ「実際に店頭で払おうとするのはテレビ局や新聞など、国内メディアの取材が圧倒的に多い」(丸井)という現実もあり、多くの人が想像している「外国人の観光客がお店でどんどんビットコイン支払いをしている」というのは、どうも違うようです。

🌉小数点以下が多く、ケタを間違えそう

🌼この他に現場で使ってみて感じたのは、円とビットコインの換算レートは時々刻々変わっているので支払うタイミングによる損得があること。少し前のように1日のうちに2割も価格が変動するようなときだと、「しまった、午後になってから買ったので高くついた」といったこともあるでしょう。

💐さらに、今だと0.001btcが2000円くらいといったように、ビットコインでは小数点以下の数字が頻繁に出てきます。直感的に何円なのか分かりにくいだけではなく、円では考えられないケタの間違いも起こりそうです。一方いいこともあって、ビックカメラではビットコイン支払いでもポイントが付きます。現金と同様、ポイントカードも一緒に出した方が得だというのも分かりました。

🎍このように、一度口座を開いてビットコインを持ってしまえば、支払いそのものは難しくありません。しかし、ではビットコインが使える実店舗が今どれだけあるのかといえば、せいぜい1000とか2000くらいではないかという気がします。東京の都心で働いていても、レジで「ビットコインOK」のサインを見ることはまれだからです。その中でビックカメラビットコインの支払い上限を最近30万円まで引き上げており、とにかく同店に行けば家電から(店舗によっては)食品まで買えるのは、「出口戦略」としては安心材料です。

取引所と販売所は価格が違うようなので、買う時は注意したいですね➰